転売に対する解答は、これで良い。1

さぁ、今日は今までとがらりと変わったお話。

転売野郎を消したろう、というお話です。

 

まずそもそも僕の主張は

「転売をそこまで全力で排除する必要あるのかな?」

としつつも

「犯罪の温床になっている現状を見ると、なくしていくべき問題だ」

というものであることを踏まえてもらいたいです。

 

まず、そこまで強く排除しないで良いという考えにある根拠は、転売のような市場経済に任せるやり方は経済学的にはむしろ正常なことだからです。それ自体の問題は、欲しい人が買えないことや、取引価格が高騰しすぎるという倫理的なことに尽きます。

ただ、使えないチケットの販売やそもそもお金だけ取られる、また高額なチケットを購入するために体を売る、など色々な犯罪の温床になってしまっています。それは良くない。

 

ということで、なぜこんな状況なのかを丁寧に説明していきたいなと思います。

 

 

まず、日本のフェス市場は急速な発展を遂げていて供給が遥かに追い付いていない状況にあることを知ってほしいです。

この供給というのは会場の大きさや数のことを指すことにします。

このように需要過多の場合は供給も増やせるのがベストですが、会場を増やすのは困難。

したがって需要を落ち着かせるために価格の調整を図るのが最も理にかなっています。

 

しかしながら、チケットの価格高騰は需要を落ち着かせるほどの影響を与えるに至っていません。なぜ、そこまで大きく価格を上げられないのか。それには

「長期的視野に立った上で市場全体の規模の縮小になりうるから」といった考えがあります。

つまり、高すぎて新規の人が寄り付きにくくなると固定層のみになり市場が小さくなりかねない。また、そういう市場は高齢化していくにつれて確実に需要が減ってしまうという問題を抱える。という考えです。

これはいわば当たりまえです。確かにその通りで間違いないです。

しかしこれだと、「価格が高い席と低い席を作れば良い。つまり良い席は20000円にして根強いファンが、そうでもない席は3000円にして新規を取り込めば良い。」という考えにも至るのは普通でしょう。

しかしながら、日本の音楽家のほとんどはこれを適用することが出来ないんです。

ここには日本独自の問題があるんです。

 

次回はここから。おしまい。これくらいが楽。